イミテーション Imitation とかコスチューム・ジュエリー Costume jewelry という言葉は聞いたことはありますか?
宝石の代替品に対して使われる言葉です。
宝石業界は、製造されたそっくりの宝石のための特別な用語を使用していて違いはちょっとですが、非常に重要です。
宝石業界では模造品といっても偽物、まがい物とかインチキ(笑)ということではありません
人工生産物の石の3種類「合成石」「人造石」「模造石」
- 合成石=天然界に存在する宝石を人工的に作ったもの
- 人造石=天然界に存在しない石を人間が創り出したもの
- 模造石=ガラスやプラスチック
人造石と模造石は類似石、または単にイミテーション Imitation と呼ばれることもあります。
確かに天然の宝石に対して、人工生産物の石は「ニセモノ」といわれることもあり、宝石という定義からは外れて、AGL[http://www.agl.jp/]に加盟している日本の鑑定機関では、人工生産物の石に対する鑑別書やグレーディングレポートの発行は行われていません。
しかし、人造石や模造石は落としたら怖いイヤリングやピアスの世界ではとても人気ですし、合成サファイヤが高級腕時計で使用されています。
天然の宝石のように見える材料もあり、多くのシーンで重宝されています。
1.合成石
合成は、天然宝石とほとんどあるいは全く同じ化学組成、結晶構造、および天然宝石材料としての光学的および物理的特性を有する人工材料を指します。
比重や光の屈折率もほとんどあるいは全く同じで見分けがつきにくく、鑑定機関にて特殊な機械にかけて鑑別します。
また、合成石は工業用としての用途があります。
高級腕時計の文字盤をおおっているサファイヤガラスとはガラスではなく、ガラスよりもっと手間のかかる、人工的に生成された合成サファイヤが使用されていて硬度が高くひっかき傷に強いのが特徴です。
2.人造石
天然界には存在しない人間が作り出した石で、名前も化学記号のような名前です。
宝飾品では、キュービックジルコニアが有名ですね。
3.模造石
ガラスやプラスチックでできた石のことで、スワロフスキーやコットンパールが有名です。
ガラスは特に1,000円~5,000円の商品に多く利用されていて、宝石の種類や性質(光線の透過、不透過など)を問わず、イミテーションにもっともよく用いらています。
イヤリングでは落としてもショックを受けなくて済むという理由でお買いになる方もいらっしゃいます。
コスチューム・ジュエリー Costume jewelry
欧米では素材に関わらず装身具は全てジュエリー(米jewelry、英jewellery)と呼ばれ、
- 宝石・貴金属を用いて作られた装身具はファイン・ジュエリー (Fine Jewelry)
- それ以外の貴石などの素材を使ったものや安価なものはコスチューム・ジュエリー (Costume Jewelry)
と区別されることもあります。
コスチューム・ジュエリーは宝石や貴石をほとんど使わないジュエリーで、気楽に装着できてるジュエリーです。
20世紀初頭にアメリカ合衆国のジュエリーデザイナーのミリアム・ハスケルが創始し、1940年代から当時のハリウッド女優にも重宝されていました。
メリット
資産価値よりも身を飾るためのジュエリーだから求めやすい
安価な素材を用いることで傷などがついても気にならない
カジュアルな服装から、フォーマルな服装までさまざまなコーディネートに合わせられる
プロダクトタイプ(Product Type)
- Fine Necklace / Bracelet Anklet 宝石がついたネックレス、ブレスレット、アンクレット
- Fine Ring 宝石がついたリング
- Fine Earring 宝石がついたイヤリング、ピアス
- FineOther 宝石がついたその他
- Fashion Necklace / Bracelet Anklet プラスチック、金属、その他素材のネックレス、ブレスレット、アンクレット
- Fashion Ring プラスチック、金属、その他素材のみのリング
- Fashion Earring プラスチック、金属、その他素材のみのイアリング、ピアス
- Fashion Other プラスチック、金属、その他素材のみのその他
価値による分類「貴石」「半貴石」「飾り石」
価値の高い石を貴石とし、やや価値の低い石は半貴石、もっと低い石は飾り石といわれます。
貴石を宝石と呼ぶことがありますが、その場合は半貴石は貴石とされます。
一般的な貴石は、ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドの『四大宝石』と呼ばれます。
『硬度や希少性、外観の美しさを基準として選定した宝石』を指します。
商品に使用されている金属の材質に関して、貴金属やシルバーに比べると真鍮はランクが落ちる金属に思われがちですが、アクセサリー材料としての真鍮は決して「安い素材」「安物」ではありません。
まとめ
「ジュエリーは高くて買えない」
そんなふうに諦めてしまってはせっかくの貴方の魅力を引き立てるチャンスを逃してもったいないですから、ぜひ状況に応じてコスチューム・ジュエリーまたはファッションジュエリーを楽しんでください。